奈緒 出会い

奈緒と知り合ったきっかけはマッチングアプリ。ぼくより年上の40代人妻。会話が丁寧で、落ち着いた女性というイメージを持っていたので、やりとりをする中で麗子の目的を聞いたとき、あまりのギャップに驚いた。

それは、ぼくが「優しいSです」と書いた一文に反応していいねしたということ。

根掘り葉堀り聞き出してみると、昔付き合った男性に縛りを教え込まれたことがあり、またそんな経験をしてみたいという。

最初はお茶だけでもするという約束で、ある日都内の某ホテルのラウンジで待ち合わせることにした。

顔写真を事前に見せるのは抵抗があるとのことだったので、どんな女性か気にはなっていたけれど、待ち合わせ場所に現れたのは、綺麗な服を着こなす松下奈緒に似た上品な女性だった。いい意味ですごい誤算でした。最初の印象はこんな感じ。

ソファに向かい合って座り、メッセージのやりとりでは話せなかったことを聞いてみた。奈緒は自分のことをMだと理解していて、5年ほど前に初めて縛られてから、麻縄での縛りが好きなこと、ローターを入れて散歩するようなアブノーマルな行為もしてみたいと顔を赤らめて話した。

お互いの雰囲気やフィーリングに問題がなかったので、日を改めて都内のシティホテルで待ち合わせる約束をした。